初体験

地元にいい店がある。

そんな噂をきいたのは、オハクロをサボった寒い日であった。

いったん出社はしたが、気付いたら早引きして自転車のハンドルはそっちの方向を向いていた

時間が遅くなると混むらしいので衝動的に行動した。




その店は商店街の大通りの2階に堂々と構えていた

大丈夫なのか・・私は目を疑った

2階へ続く階段は大通りからその存在を隠す為か少し奥まっていた



自動ドアのボタンを押し中に入ると思ったより小さい待合だ。

予想通り少な目の待ち人数に満足した。


受付には以外にも華奢な女性が客を捌いている

こういった店の場合はイカツイ兄さんが対応している場合がほとんどだが

ここの店長の意向であろうかのっけから「飛車」を配置していた



「はじめてなんですが・・」というと

それまでのサバサバと対応していた女性が私を見つめて

手の動きを止めて「あれどこかでお会いしました」という目に変わり

優しい目で受付に誘った。


受付を済まし小さい待合でマイブームの新田次郎の作品を読んでその時をまった。


名前を呼ばれ更に狭い待合に導かれた。そこには3人しか座れないソファーに既に2人が座っており、空いている真ん中の席に座った。


先ほどの待合に比べ極端に狭まった部屋に閉じ込められ、気恥ずかしい気分になりそうなものだが、同じ志を持った者で集まると妙な一体感が生まれその空間を楽しめるようになった。


前の2人が次々と呼ばれ、とうとう私の番になった


今まで見たことなような椅子に座らせれ、3人の女性が待ち構えていた

左右の女性が仰向けのまま頭をヘッドレストに押さえ付けられ、身動きの取れない私をセンターに立っていたBOSSらしきひとが動き出した

手には見たことの無い黒くてグロテスクな形のモノを取り出して

私のアナに向かって挿入しだした。

手馴れた感じでドンドン奥まで入っていく様子をみて思わず目を瞑った



ン、ンと体を震わせ小さく声を上げ抵抗するが、形だけなのを見透かされているのか更に奥まで入れられる。



快感に変わるまではそう時間は掛からなかった


もうすぐ頂に登り詰めそうになるのを見越して黒い物体はテカりながら

私の体内から取り出された。


「重度の扁桃炎ですね」



そんなファイバースコープ(鼻用軟性鏡)の初体験でした。